田川麻央(たがわ まお)

研究
テーマ
【研究テーマ】 日本語学習者の読解における要点関係図作成の効果に関する研究                                                                  読解教育に関心があります。第二言語学習者は、第二言語能力が高まるにつれて、長く複雑な文章の理解が必要になります。第二言語で文章を読むとき、母語で読むときとは違って、単語の意味や一文の意味はわかるけど、全体で何が言いたいのかわからないという問題があります。この原因と支援方法について、要点探索と要点関係を探索促すストラテジーに注目して検討を重ねています。これまで、中級日本語学習者や上級日本語学習者を対象に検討してきましたが、今後は日本語母語話者の読解にも注目していきたいと思っています。
略歴

 

学歴

2008年3月 お茶の水女子大学人間文化研究科言語文化学専攻日本語教育コース博士前期課程修了

2008年4月 お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科比較文化社会学専攻博士後期課程入学 

2013年3月 お茶の水女子大学人間文化創成科学研究科比較文化社会学専攻博士後期課程修了


 

日本語教育歴

1999年12月~2001年11月 大韓民国時事日本語学院

2002年01月~2008年03月 国内の日本語学校、専門学校など

2009年04月~現在            日本女子大学

2011年04月~2011年09月 お茶の水女子大学グローバル教育センター

2013年04月~       明海大学総合教育センター専任講師

所属団体
・学会等

日本語教育学会

第二言語習得研究会

日本読書学会

日本教育心理学会

日本教育工学会    

研究
業績

 

受賞歴

2013.5   第8回林大記念論文賞受賞,日本語教育学会,[リンク]

2012.8   第46回読書科学研究奨励賞受賞,日本読書学会,[リンク]

 

競争的資金の獲得 

住友生命 第6回「未来を強くする子育てプロジェクト女性研究者への支援」(2013年~2015年)

 

業績

学術雑誌等

査読あり

田川麻央(2013)「要点関係図の成否が説明文理解に及ぼす影響:日本語上級学習者と中級学習者を対象に」『言語文化と日本語教育』46号,pp.21-30.

○田川麻央(2012a)中級日本語学習者の読解における要点と構造の気づき:要点探索活動と構造探索活動の 統合と順序の影響を考慮して,日本語教育,日本語教育学会,151, pp. 34-47,(第8回林大記念論文賞受 賞)[リンク]

○田川麻央(2012b)第二言語学習者の文章理解における要点選択と要点構造化の役割,読書科学,日本読書 学会, 54, pp.69-79,(第46回読書科学研究奨励賞 受賞)[リンク]

○田川麻央(2011)第二言語学習者の文章理解における要点関係図作成の検討,教育工学論文誌,日本教育工 学会,35, pp.101-104, [リンク]

○田川麻央(2011)説明文理解に及ぼす要点と構造の統合的探索の効果:中級日本語学習者を対象に,言語文 化と日本語教育,お茶の水女子大学日本言語文化研究会,41, pp.11-19, 

伊東あゆみ・○田川麻央・石井怜子(2011)読解過程を共有することの説明文理解への影響:日本語中上級学 習者を対象に,言語文化と日本語教育,お茶の水女子大学日本言語文化研究会,41, pp.1-  10,

査読なし

石井怜子・○田川麻央(2010)言語手がかりに注目した読解ストラテジー教育の可能性を探る:第一言語読解 教育研究からJSL読解教育への示唆,言語文化と日本語教育佐々木義則追悼号,お茶の水女子大学日本言語 文化研究会,39, pp.70-83.

 

学会発表

○田川麻央(2012)中級読解における要点関係図作成活動と要点選択活動の効果の比較」日本語教育学会,日 本語教育国際研究大会, 名古屋,8月,(ポスター発表)

○田川麻央(2012)日本語読解支援における要点関係図作成活動の分析,お茶の水女子大学日本言語文化研究 会,東京,7月,(ポスター発表)

○田川麻央(2011)文章理解における要点関係図作成活動の効果:中級者と上級者の比較」お茶の水女子大学 日本言語文化研究会,東京,12月,(ポスター発表)

○田川麻央(2010)要点探索と構造探索は日本語学習者の文章理解に効果があるか,日本語教育学会,春季大 会, 東京,5月,(ポスター発表)

○田川麻央(2009)選択方略と構造化方略が日本語中級学習者の読解に及ぼす影響,沖縄県日本語教育研究会 ,沖縄, 3月,(口頭発表)

○田川麻央(2008)選択処理と統合処理が第二言語学習者の説明文理解に及ぼす影響 教育心理学会,第50 回大会,東京,10月,(ポスター発表)

○田川麻央(2008)L2中級日本語学習者の説明文理解における情報選択と統合の効果,第二言語習得研究会 (関東), 東京,2月,(口頭発表)

陳明淑・遠藤宏子・持田ひろ子・村中雅子・○田川麻央・寺下裕久美・蘇位静・西條剛央(2006)共生日本語 教育実習生は内省レポートをどのように体験しているか?:グラウンデッド・セオリー・アプローチによる モデル化」お茶の水女子大学日本言語文化学研究会, 東京,12月,(ポスター発表)

 

修士論文

2008.3.  L2中級日本語学習者の説明文理解における情報選択と統合の効果,お茶の水女子大学大学院, 修士論文(未公刊)  

博士論文

2013.3.日本語学習者の読解における要点関係図作成の効果に関する研究,お茶の水女子大学大学院, 博士論文(未公刊)

趣味サイクリング,旅行
コメント 文系の研究は個人で進めていくのが主ですが、ゼミで指摘し合ったり、調査に協力してもらったりと仲間の存在がとてもありがたく、大切に感じています。先生やゼミ仲間のおかげで、日本語教育学会「第8回林大記念論文賞」、日本読書学会「第46回読書科学研究奨励賞」を受賞することができました。